2018年11月時点で利用者数17万人、登録車数6000台を突破し、シェアをどんどん伸ばしている個人間カーシェアリングサービス、エニカ。オーナー(車の貸し出し手)として登録すれば報酬を受け取れるので、車の維持費などに当てる方も増えてきたようです。
しかし肝心の料金設定や手数料についてよくわからず、「登録するだけで手数料を取られるのでは?」と心配される方もいるかもしれません。そう思っている方はご安心ください。エニカはドライバーだけでなく、オーナーにとっても料金設定が良心的なサービスなのです。
今回はオーナー様向けに、エニカの料金設定について詳しくご紹介。「エニカの料金設定について詳しく知って登録後に役立てたい」という方はぜひご覧ください。
Contents
エニカでシェアされている車両の価格設定はいったいどれくらい?
ここからは、実際のエニカオーナーが貸し出している車種とその参考価格をご紹介。またエニカで適正な使用料設定をするためのポイントなども見ていきましょう。
オーナーによる価格設定例
(※使用料は24時間利用のものです)
高級車
画像引用:anyca.net
こちらのオーナーは、アメリカ高級自動車メーカー「テスラ」の「テスラモデルS」を貸し出されています。
使用料設定は
- 平日:8000円
- 休日:10000円
とのこと。
大手レンタカーでテスラSを借りると24時間5万円ほどかかることも。エニカでは高級車にこういった破格の価格設定をしているオーナーもいます。ただしテスラSなどの人気高級車モデルは平日12000円と、もう少し高い価格設定をされているオーナーも多いことから、この金額に後2000~3000円上乗せしても十分借り手がいると思われます。
乗用車
画像引用:anyca.net
こちらのオーナーは、「ホンダ」の「インサイト」を貸し出しています。
- 平日:2480円
- 休日:2780円
と、使用料は非常にリーズナブル。理由は「左右側面に少し傷がついているから」ということです。
このオーナーのように「車の傷の程度」など、車の摩耗状態によって販売価格を安くしたりと工夫をすることで、年季の入った中古車もドライバーにシェアされやすくなります。ただしあまりに使用料が安すぎると維持費の元が取れなくなるので注意しましょう。
ミニバン
画像引用:anyca.net
こちらのオーナーは「トヨタ」の「NOAH」を貸し出しています。
利用料は
- 平日:5480円
- 休日:5480円
となっており、こちらもお安くミニバンを借りられる金額となっています。エニカではこのオーナーのように、「車種全体で4000~8000円」ほどの使用料設定が最も多いです。
SUV
画像引用:anyca.net
こちらのオーナーはトヨタのハリアーをオーナーとして貸し出しています。
- 平日:7980円
- 休日:7980円
2日目以降は1日ごとに利用料が500円割引など、1回のシェアで利用してもらえば利用してもらうほどお得になる料金設定も参考になります。
国産スポーツカー
画像引用:anyca.net
こちらのオーナーは、ホンダの「シビック(2017モデル)」を貸し出しています。
- 平日:12000円
- 休日:15000円
このように新車の部類に入る国産スポーツカーは、10000円以上の使用料設定になっている場合も多いです。
画像引用:anyca.net
こちらは好きものにはたまらない、ホンダの「ビート」を貸し出しています。
- 平日:3900円
- 休日:3900円
少し古い国産スポーツカーは、少し安めに設定したほうがドライバーにシェアされやすそうです。
軽自動車
画像引用:anyca.net
こちらのオーナーは、「ダイハツ」の「ネイキッド」を貸し出しています。
- 平日:2500円
- 休日:2500円
希少性がない分、軽自動車を貸す場合は、使用料を安めに設定したほうが良さそうです。
キャンピングカー
画像引用:anyca.net
こちらのオーナーは、トヨタの「ハイエース(2013モデル)」を貸し出されています。
3ナンバーのバンコンバージョンモデルですね。
- 平日:13000円
- 休日:14800円
キャンピングカーのモデルが少ないため、10000円半ばほどの使用料設定でも良さそうです。
バンコンやキャブコンをお持ちの方は狙い目かもしれません。
使用料設定のコツ
使用料設定で困ったときは、同じ地域の同車種、同年式ほどの車をピックアップ。エニカでもっとも多い価格設定である「4000~8000円」という数字も参考にしながら、目安の金額をつけましょう。洗車・清掃費用も算出して金額に反映すると元が取りやすいです。
ちなみに実際にドライバーが支払う料金は使用料のほかにも、
- 1日自動車保険料(車の単独運転は1800円、複数人運転は2700円、24時間ごとに加算)
- 共同使用契約締結料(100円)
- ガソリン代(エニカでは支払いせず、車の利用状況によりドライバーの実費支払いが基本)
などがあります。
ドライバーが実際に支払う料金が使用料より数千円高いことも鑑みて、最適な値段設定を行うことが肝心です。
また休日は1000~2000円ほど高くしても需要が多いため借りる方が多いです。平日は安めに、休日は少し高めに設定しておくと、効率よく収益を上げられそうですね。
エニカの料金制度について
ここでは手数料など、エニカの各料金設定についてご紹介します。
プラットフォーム利用料について
エニカではプラットフォーム利用料として、オーナーがドライバーに車を貸し出し、契約終了後支払われた使用料から「10%」を手数料として差し引くことになっています。とはいえエニカでは車を貸し出す、つまり自分に利益が出るまでは特に手数料がかかりません。
余計な手数料がかからないのは、エニカのメリットといえるでしょう。
月額料金などは必要ナシ
余計な手数料がかからないと紹介した時点でお分かりかもしれませんが、エニカは月額料金も無料。あくまで車を貸し出すことでオーナーが得た報酬からエニカが手数料を差し引き、利益を確保する仕組みになっています。
乗車オーダーが入らないときは料金が発生しない
エニカでは車両オーダーが入らないときも、利用料金が発生しません。
またエニカではシェア開始前24時間以内にドライバーがキャンセルした場合、ドライバー側で25%のキャンセル料を支払う規定になっています(シェア開始直後にキャンセルしたときは、後述の1日保険料もキャンセル料金にプラスされます)。一方オーナー側はいつキャンセルを行っても、キャンセル料を取られなくて済みます。
ただしシェア開始前まで24時間を切ったときにオーナーがキャンセルを行うと、プロフィールページレビュー欄に「このシェアはオーナーによるキャンセルが行われました」というメッセージが残ってしまいます。「このオーナーはシェア前にドタキャンするから借りるのが面倒かも。やめておこう」と思われると収益に響きます。万が一外せない理由があってドライバーとのシェアをキャンセルするときは数日前に連絡を取るなど、事前の準備を怠らないようにしましょう。
車両料金は自分で設定
エニカでは自分の報酬となる車両使用料については、自分で設定しなくてはいけません。「どうすれば維持費の元が取れるだろう・・・でも高すぎるとドライバーがシェアしてくれなさそうだし・・・」と、ここがエニカオーナーとしてカーシェアの準備をする際一番の迷いどころ。
保険料はドライバー負担
「個人間カーシェアリングは人件費削減のために保険制度がないのでは?」と心配される方もいらっしゃるかもしれません。しかしその心配も無用です。
エニカでは「東京海上日動」と共同で開発した「1日自動車保険」という制度があります。1日自動車保険は、
- 対人・対物賠償責任保険:無制限
- 搭乗者傷害特約:1000万円(一時金払は10万円)
- 借用自動車の復旧費用補償特約:支払限度額:300万円
- 免責金額(自己負担額):10万円
というサービス内容。このサービスにより、万が一ドライバーが事故を起こしてもオーナーの方にも保険料が支払われます。
この1日自動車保険の利用料は、ドライバーが使用料といっしょに支払います。ですからオーナーの保険料に関する負担は一切なく、オーナー側で任意保険を別途用意する必要もありません。
エニカではこのように、オーナーに負担をかけずに安心してドライバーに車を使ってもらう仕組みがきちんと用意されています。
ただし高級車など、1日自動車保険の支払い上限300万円以内では補填しきれないケースがあります。その場合はドライバーとの示談で責任を決めることになりトラブルになる可能性も。
あまりにも単価が高い車をエニカで貸し出すときは後々トラブルにならないよう、本当に信頼のおけそうなドライバーに貸し手を絞るなど慎重な対応を行いましょう。
まとめ
こんかいはオーナー向けに、エニカの料金設定についてご紹介してきました。
エニカでは登録料金や月額料など余計な手数料がオーナーに一切かからないので、気軽に登録できます。使用料設定については、本記事の内容も参考にして考えてみてはいかがでしょうか。
なお、エニカでのオーナー登録の際は
こちらの招待コード『ft7777』を使うことで
・プラットフォーム手数料(オーナー売り上げの10%)が1ヶ月間無料
・プロモーターからシェアを伸ばすためのアドバイスがもらえる
といった特典があるので、ぜひ活用されてみてください。