従来のクレジットカード決済に加え、大阪で試験的に導入されていたUber Eats注文者による現金決済方法ですが、2019年の2月より名古屋・京都・神戸・福岡の4エリアでも順次、現金による決済に対応する方針となりました。
※2019年5月追記:川崎・横浜、千葉エリアをのぞく全てのエリアで現金決済が可能となっています。神奈川エリアもじきに対応しそうですね。
多くの配達パートナーの間でめんどくさいと言われる現金決済は、果たして導入すべきか?
今回は全国Uber Eatsで現金決済が導入されることについて、その概要とともに配達パートナーのメリットやデメリットなどを考えてみたいと思います。
Contents
配達パートナーは現金決済による配達オーダーを選択可能に

現在、大阪エリアで試験運用中の現金決済方法ですが、名古屋、京都、神戸、福岡各4エリアにおいても、2019年の2月よりシステムが整い次第順次対応予定となります。
※2019年5月追記:川崎・横浜エリアをのぞく全てのエリアで現金決済が可能となっています。
現金支払い方法が導入されることで、注文者はクレジットカードを使わずにUber Eatsを楽しむことが可能となりますが、配達パートナー側ではどのような影響が考えられるのでしょうか。
注文の総数は増える?

現金払いが可能になることで、これまでにクレジットカード決済を嫌っていたり、クレジットカードを持たないユーザーからの注文が増加するぶん、配達オーダーの総数は増えるものと考えられています。減る、ということはまずないでしょう。
そのかわり配達パートナーにとっては、お金のやり取りや管理の手間が発生するため、余計な時間が掛かったり心労が増えそうです。お釣りに用意する金銭(あるいは売上げ金)なんて一日単位ではそこまで高額でもありませんが、ケチな犯罪に巻き込まれてしまう可能性も出てきてしまいます。
一方、現金決済が可能になるとはいえ、現在Uber Eatsで配達されているパートナーが必ずしも売上金を管理したりお釣り用の現金を準備しなければならないわけではなく、アプリの機能によって現金決済による配達オーダーを受け取らない(オフにする)設定にすることで、従来そのままにお金のやり取りを行わずに配達できる手段もちゃんと残されています。
とはいえ、オフにすれば現金決済を望む注文者のぶんだけ配達オーダーを受け取る機会が失われるため、待機時間を減らして効率的に稼ぐのであれば、やはりというか現金払いの配達オーダーも受け取る準備を進めておいたほうが良いのかもしれません。
現金払いで受け取った売上金はそのまま手元に残してOK

商品と引き換えに代金を受け取るということは、レストランの料理代金(+Uber Eatsの取り分)やお客さんがUber Eatsに対して支払ったシステム料(配達手数料)までも含めて手にしているという状態です。
つまりはどこかの締め日などでパートナーセンターや指定の口座へ売上金を振り込まなければいけないのでしょうか?
その必要は無く、現時点での仕様では、商品と引き換えに受け取った売上金はそのまま配達パートナーへと渡され、後日に配達料金と売上げ金の差額が配達パートナーへの口座振込み、あるいはクレジットカード(デビットカード)請求によって調整がされる仕組みとなっています。
ちなみに、これが現金徴収した案件の配達履歴。
おそらく、この1620円から
正規の配達料を差し引かれた金額が
引き落とし対象金額ということ、なんでしょうかね。知らんけど(笑)#Uber Eats#現金受取 pic.twitter.com/9iNc3nQdii
— Kengo@Uber Eats大阪 (@UberEat05202886) 2018年11月27日
注文者のクレジットカード支払いによる振込み予定の配達報酬金額が、現金支払いで受け取った商品代金と相殺され、週の締め日ごとに
- 振り込み予定の配達報酬総額にくらべ現金支払いによる商品代金が小さな場合は、差額が口座に振り込み
- 振り込み予定の配達報酬総額にくらべ現金支払いによる商品代金が大きな場合は、差額がクレジットカードやデビットカードによって請求
されることで、最終的な報酬(請求)を計上しているようですね。
つまりは現金支払いばかりのオーダーが重なれば、後日ビックリするような金額が請求されることも予測できるため、お金の管理はしっかりしておきましょう。
(※そもそも配達報酬分以外は手を付けないように心がけたいところです・・・w)
現金決済のメリットとデメリット
メリット
配達オーダーの絶対数が増える!

クレジットカードに加え新たに決済方法が増えることで『これまで現金払いでしか決済できなかったお客さん』という新たなオーダー、客層が大なり小なり増えることは確実です。
すべての配達パートナーに現金決済への対応が強制されるわけではなく任意であり、お金の保管ややり取りが面倒であれば現金支払いのオーダーを拒否することも可能。とはいえ配達オーダーを底上げするのであればぜひチャレンジしてみたいところです。
配達報酬がその場支払いに!

現金決済の対応によって生まれる、意外なメリットがもうひとつ。それは現金決済オーダーにかぎり、料理を届けた瞬間に配達報酬がその場で受け取れるという点です。
現金決済に限っては、お客さんから受け取った商品代金のうちの配達報酬ぶんは、その場で報酬の支払いとなります。
もともと報酬の支払いスパンの短さで定評のあった制度に加え、(現金決済の)配達を行うごとに報酬が得られる新しいシステムは、機動性やレスポンスを求める副業としては便利なものに感じる方も多いかもしれません。
現金案件始まってから、売り上げがずっとマイナス表記でまるで赤字の様で、5000円とか現金もらうと、なんだか恐怖!結局同じなのはわかるけどさ( ´Д`)y━#Uber Eats#ウーバーイーツ
— 雅 (@masaUber Eats) 2019年5月15日
ただし先にも言いましたように、現金払いばかりでクレジットカード払いの配達オーダーがまったく無かった等、Uber Eats側の売り上げ過分は後日にクレジットカードやデビットカードでしっかりと請求されるため、配達報酬以外のお金は使い込まないようにしっかりと管理する必要がありそうですね。
デメリット
現金の管理が面倒

現金払いの対応ではお客さん(注文者)とのお金のやり取りが発生するため、一定量のつり銭を準備したり大事な売上金を手元で管理する必要が出てきます。
つり銭をスーパーやコンビニなどで準備する手間や、それらをポケットに入れては危ういために現金ポーチをしまうウエストバッグを準備する必要性も出てくることから、裸一貫の配達スタイルの人にはめんどくさく感じるのではないでしょうか。
お客さんが必ずしもピッタリのお金を準備してくれているワケではありません。紙幣を用意するためにATMでお金を下ろせば、手数料もばかにならないでしょう。
『現金対応はどうしても無理!』という方は、現金支払いによる配達受付をオフにすれば従来どおりに配達可能です。
お客さんとのやりとりで時間が掛かる

配達時に現金用のポーチを携えたり、お釣りが少なくなれば調達したり、何かと面倒が増えるのは確実。それらに加えて支払いのやりとりが発生するぶん、一件あたりの滞在時間も増えるため、ピークタイム時にコンスタントに稼ぎたい人にとっては少々面倒に感じる方もいるかもしれません。
現金オフでも明らかに配達オーダーが見込める時間帯などはあえてオフにしてみるという選択も、今後試してみる人が現れそうですね。
メッセージも無く玄関先に現金だけ置くという新しいパターン😲 pic.twitter.com/7yD8MclWtU
— かーず@ウーバーイーツ大阪配達員 (@uberdoumei) 2019年5月12日
ときには↑こういった困った対応が発生する可能性もあります(レアだとは思いますが・・・)。
見返りも『鳴りの頻度が上がる』と、目に見える効果がなければ実感しにくいメリットであるため、報酬アップよりも手間や面倒といった面が第一印象として目立ちそうな気もします。とはいえ、最近ではオーダーのうちの現金決済割合も増えているため、オーダー増加の効果を実感しやすいとのことです。
スマートにやり取りを終えるためにもコインケースや現金ポーチなどを準備しておきたいところ。
金銭感覚が狂う

この間も言った気がするけど、ウーバーイーツの現金支払いは、働いてるのに借金増える感覚になって、メンタル弱る…。_(┐「ε:)_
— みき🕊🕊🕊 (@miki2525h) 2019年5月12日
個人の意識によるところが大きいのかもしれませんが、中には金銭感覚が変化するというケースもあります。
手元の売り上げ金はシステム上は使っても問題の無い(横領にはならない)お金なのですが、配達報酬ぶん以上のお金を使い込むのはオススメしません。
例えば2,000円の現金払いオーダーを20件こなせば40,000円の現金が手元に入ってきますが、その大半はUberEat(と提携レストラン)のお金であり、その後の配達状況によっては後日にドドンと請求される可能性も出てきます。この配達のみで翌週の締め日を迎えれば、少なくとも30,000円程度かそれ以上の請求が来ることになります。
一日の配達オーダーがすべて現金払い、というケースはあまり考えられませんが、目の前の大きなお金に惑わされないよう注意しましょう。
現金支払い、増えてきました!
運用開始直後は『そんなにいないだろう』と予測していた現金決済方法なのですが、もはや対応エリアは神奈川エリア以外の全国(2019年5月)となり、実際のオーダー割合もどんどんと増えてきているようです。
時期やエリアによっても異なるかもしれませんが、一日の配達オーダーの約半数が現金払いだったという例も見かけます。
今日、1ヶ月半振りにウーバーイーツやりました。9時間で15回の配達、9000円。ヘトヘト。約半分が現金支払い。。。何でお前ら高級マンション住んでてクレカ使わない(持ってない?)んだよ!!!
— I-NiO(club solanin) (@i_nio) 2019年5月15日
決済が現金支払いだからといって、特別に手当てが発生するわけではありません。
理想を言えば『すべてクレジットカード決済のオーダーで、一日中鳴りっぱなし』なのですが、上記だと最悪なケースとしては、もしかするとクレジットカード決済によるオーダーが丸ごと鳴らなかった時間だったかもしれない(つまり現金決済をオフにしていたら報酬が半減)という可能性も捨てきれないため、複雑な心境になります。
お金と時間ともに余裕のある方は検証してみても良さそうですが、基本的には手間が増えるかわりにオーダー数が増える、という認識でも良さそうです。
もしかしてクエスト関係ないから良く鳴ったとかw
過去時給最高じゃないかな?
19回ほぼ数珠
最後鳴ったけど拒否w
現金オンしてたからかな?
今日1日で11000円が現金になりましたぞ pic.twitter.com/WGaS7GldkL— ウーバーイーツ@京都でどうなん? (@f2ZMRHUVN0iBrsK) 2019年5月12日
現在では現金決済受け付けによるオーダーの鳴りを実感している人も多く見かけることができるため、コンスタントにオーダーを受け取りたい人にとっては、現金への対応はもはや無視できない要素なのかもしれません。
まとめ

現金のやりとりが増える手間のぶん、配達オーダーの増加が望めると期待されるUber Eatsの現金決済導入。
最近では現金による決済が増えてきたことから、売り上げを重視する配達パートナーさんにとっては無視できない要素となりつつあります。
どちらかを選択するとそのままハメ殺しされるというわけではないため、メリットやデメリットを念頭に置きつつ、目標の配達報酬や運用計画によって、現金支払いのオン・オフを切り替えていきたいところですね。
気合を入れて現金支払いを導入される配達パートナーさんは、売上金やお釣りを肌身離さないようにしっかりと管理し、タクシーの運転手さんや宅配便のドライバーさんのようなスムーズなやりとりを目指していきましょう!
なお、Uber Eats配達パートナー/副業をはじめるのに必要な知識など、初心者向けの情報を網羅した下記記事もご参考ください。
また、
Uber Eats配達パートナーをはじめてみよう!と思った方は、下記の公式募集ページへ進んでみましょう。
[ccaf_Uber Eats]