個人間でのカーシェアリングサービスではトラブルもつきもの。何も知らないで片っ端からドライバーと契約していたら、最悪の場合「車が壊れて返ってきた・・・」となり、訴訟につながる危険性もあります。
今回はそんなエニカのオーナーとして契約しているとありがちなトラブルについてご紹介。アクティブセーフティー(トラブルを未然に防ぐ)によるトラブル対策として、これからエニカのオーナー登録を考えている方はぜひご一読ください。
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エニカ(Anyca)でよくあるトラブルとは?
愛車の外装破損や汚損
Anyca(エニカ)のトラブル。ドラレコつけてなければ証拠ないもんなあ。https://t.co/518i73XVyg pic.twitter.com/PUUYkhzP7m
— カーシェアマニア (@carsharemania) 2019年2月16日
こちらの方はスレッド式掲示板『5ちゃんねる』のAnyca(エニカ)を語るスレッドから、エニカで起こったトラブルについて抜粋しています。
真偽は定かではありませんが、あるオーナーが車を貸したドライバーにバンパーを破損させられてしまったようです。
そのオーナーは保険会社やエニカ運営に問い合わせを行ったようですが、どちらからも希望通りの返答が得られず、結局車を破損させたドライバーとの話し合いで解決することに。
相手はあくまで、バンパーは偶発的に外れたと意見を曲げないようで、弁護士への相談も考えているとのことです。
エニカでは貸し借りを行ったオーナー及びドライバー間で最後に評価付けを行い、その評価はエニカ内で誰でも閲覧可能。この評価は優良なドライバーまたはオーナーかを見分ける判断材料の一つとなります。
評価の高い方はまずトラブルも起こさず、何かあったときは誠実な対応をされることがほぼ確実です。相手の対応が誠実とはいえない部分から判断すると、この口コミをされた方はドライバーのエニカ内評価を見ずに契約している可能性があります。
またエニカについては約上の一つとして『トラブルがあったときはまずオーナーとドライバー、当事者間でまず解決方法を探す』のが基本になっています。とはいえ、それでも解決しなかった場合はエニカも相談にのってくれるので、『エニカトラブルがあってもサポートしてくれないじゃないか』と過度に悲観する必要は無いのかもしれません。
320iをAnycaとdカーシェアに登録して貸し出すこと約20人、対物事故でフロントがペシャンコになって帰ってきた。
オイルに持病も持っていた為修理ではなく、1日保険で適用された保険金を全額使って買い替えを選択。
前車のMスポーツが気に入ってたので今回もMスポーツで即決購入#愛車に出会う経緯 pic.twitter.com/xsiFHEjKdt— のり@NC31,325i///M (@NC31n) 2018年10月30日
高級カーメーカーBMWの『320i』をエニカで貸し出した結果、対物事故にあって車のフロントがつぶれてしまったようです。結局修理ではなく、エニカの1日保険サービスで渡された保険金で同メーカー『Mスポーツ』への買い替えを選択したそう。
ドライバーの評価を見ずに、あるいは運悪くドライバーが事故にあったせいか分かりませんが、フロントが見事につぶれてしまった画像が確認できます。BMWは決して安価ではないのでショックもあったはず。
しかしエニカの1日保険のおかげで無事車を買い替えたとのことで、閲覧している側もほっとしてしまいますね。エニカの1日保険は万が一愛車がエニカドライバーと事故にあったとき、300万円まで保険金を受けとれます。
何かあったときのサポートもしっかりしている点は、さすがエニカの運営元であり、IT企業としてサービスを多く提供しているDeNAのことだけはあります。ただし保険金額には300万円という微妙な限度があり、あまりにも高級な車を興味本位でドライバーに貸し出したりするのはリスクが高いので、やめておいた方が良いでしょう。
飲み物のシミといった室内汚損
ごみや手あかなど、基本のクリーニング処置を行えばすぐ取れるものはともかく、飲み物のシミといった回復困難な汚損を受けた場合はどうなるのでしょうか?
DeNAが、個人間で車を貸し借りできるカーシェア「Anyca」を開始。愛車を傷付けられるとか汚されるとか考えると、個人的には貸す側としてはキビシーかな。借りる側なら良いかもだけど(苦笑) http://t.co/v3W5YRFM9H
— Masayuki Takada 高田真行 (@mabomusic) 2015年9月9日
室内汚損に関してはさほども報告例も見当たらず、エニカでは話題をなっていません。しかしこの方のように危惧されている方はいます。オーナーとして貸すのはリスクの高さを感じるので、ドライバーとしてなら登録してもよいと少しユーモアを交えて書かれています。
確かに個人間カーシェアリングというのはまだ始まったばかりのサービスで、改善の余地もたくさんあります。車内の汚損についても例えばエニカがドライバーから料金徴収して自動クリーニングを1000~2000円で行ってくれるなど、制度が整うとうれしいですね。
また車内汚損について気になる方は、契約前に書類を用意して、「汚損の程度や面積などにより一定額を徴収する」など取り決めをかわしておけば、万が一トラブルになった時の対応もスムーズかも。
車両返却後に忘れ物が発覚!
人間ですから、忘れ物をするというのはよくあること。しかし特にオーナーとドライバーの自宅が遠い場合にカーシェアリングを行うと、絶対に取りにいかないといけないものを車内に忘れたらどうやって取りに行くか?など、対応が面倒にケースもあります。
シェアリングエコノミーの経験値を上げるのと多少の小遣い稼ぎと知らない人に出会えることに期待しAnycaに参加してるんだけども・・。
今回忘れ物した方は気遣いが素晴らしく涙出そうでした。出会いは素晴らしい。
出会いは勉強になります。
甘いのはあまり食べないですが:) pic.twitter.com/MPgJGFLocb— バブ (@babu757) 2018年9月29日
こちらの方はオーナーとして車の貸し出しが終わった後忘れ物があったらしく、ドライバーの対応が誠実で感動したそう。お菓子ももらっています。
このようにちょっとした忘れ物は、評価の高いドライバーでも発生する可能性があります。やはりこういったときにも忘れ物の対応でトラブルにならないよう、評価の高そうなドライバーかどうか契約前にエニカで調べることをおすすめします。相手が承諾した場合は郵送でサッと渡す方法もOK。
車の掃除をしていたら、ラゲッジアンダートレイのさらに下のスペアタイヤのスペースに、シェアしたドライバーのものと思われる年賀状が落ちていた。今までにもいろんな忘れ物があったけれど、年賀状って。 #Anyca
— Aramis (@magicalflute77) 2017年8月19日
この方は車のクリーニング中に、車内にドライバーの年賀状を発見。いろいろな忘れ物があったがこれはさすがに・・・と少し戸惑っている様子が文章から見て取れます。例えばポケットに入れっぱなしでこぼれ、うっかり車内に置いてきたなど、人間ならば注意していないとどこかで忘れ物をする可能性が十分にあります。
トラブルにならないためには、契約終了前にオーナーとドライバーが立ち会い、社内や外装などの点検で汚損も含めて忘れ物などないかチェックすると安心。エニカではオーナーが立ち会わなくても、落ち合った場所でドライバーが車を借りられ、返却もできる仕組みがあります。しかしトラブルを防ぐため、オーナーとしてドライバー返却の場に直接立ち会った方が安心はできます。
事前連絡なしに返却が遅れる!
エニカで最も起こる可能性が高いトラブルは、この連絡なしでの返却遅れ。車などに被害はありませんが、マナー違反はカーシェアリングサービスでも当然ご法度です。
Anyca(エニカ)を貸している人のブログによると、5人に1人ぐらいは、返却時間に遅れるらしいです。
ミニトラブル、エニカで1時間も返却遅れ。ジャパンダの対応は? https://t.co/jb4iwkcibx
— カーシェアマニア (@carsharemania) 2017年3月26日
こちらの口コミは、1時間返却遅れにされたオーナーの記事へアクセスできるようになっています。
そこではオーナーとして車を貸した結果、約5人に1人が遅刻していること、そしてドライバーが車にもっと乗りたいという気持ちが遅刻を誘発するのではないか、とも紹介されています。
エニカでは普段乗れないようなレアな車も運転可能な点も魅力の一つです。しかし長時間乗りたいからと言って約束の時間に遅れてしまうのはマナー違反。オーナーが返却後にお仕事で使用予定だった、等の状況によってはさらにトラブルが発生することもあります。
エニカを利用するときはオーナーとドライバー双方が気持ちよく取引できるように、マナーを守った貸し借りを行うのがポイントです。
anyca意外と返却の時の連絡取れないこと多いですー
時間ぎりぎりで慌てて帰るとか、そもそも運転中とか
あまり心配しなくていいと思います— Kaoru (@Amatukaze) 2019年1月27日
こちらの方は他のオーナーの相談に乗り「エニカでは返却時の連絡が取れないこともしばしばある」と返答しています。
ドライバーが例えば返却の移動中であれば、電話がかからない場合も考えられます。オーナーとしていつ車が帰ってくるのかそわそわしないためにも、契約前にいつまで貸すか、そして何日の16時までや18時までに返却など、余裕をもって契約前に返却時刻まで設定すると安心です。
その他にも不安のタネは付きまとう・・・
最近のAirbnbとかAnycaとかCtoCのサービスにはトラブルの可能性しか感じないんだよなー
— そりりん⛺️ (@sori_ja) 2015年9月9日
この方はそもそも個人間同士の取引にはトラブルの可能性しか感じないとはっきり口コミしています。
確かに現在はカーシェアリングの黎明期。トラブルは多少なりとも起こるでしょう。しかしトラブルはどんなサービスにもつきもの。むしろ万が一の対応がどうなっているか調べて登録の可否を決めるほうが得策です。
このあたりの不安に感しては現在進行形で改善が行われているため、今後に安心できるような補償制度が確立することを望みたいところですね。
いずれこういうのが出てくると思っていたけど、個人所有のカーシェアリングは車両損壊時に問題が起きやすい。ちょっとした傷の有無やゴミの積み残しでもトラブルになる。
DeNA、個人間カーシェア事業に参入……専用アプリ「エニカ」提供開始 http://t.co/VCLBftOjz5
— s_ValleyBook (@s_ValleyBook) 2015年9月9日
貸し出す車の多くはオーナーの愛車でもあります。そういった点で事故や汚れなど、愛車へのあらゆる問題が起こりうるエニカに懸念を感じているようです。
エニカは保険やサポートセンターで万が一の対応も安心はできます。ただし前述のように高級車など、貸すリスクの高いものは一度”待った”を掛け、本当に貸し出してよいかじっくり考えたほうが良いでしょう。
まとめ
今回はエニカのオーナーにありがちな、ドライバーとのトラブルについて探ってみました。
エニカはドライバーの評価を見て優良な方をしっかりチョイスしたり、各サポートが充実していたりと、安心して借りられる土壌は十分整っています。サービスを立ち上げてからまだ黎明期ということもあり、これからもトラブル時の対応はしっかり整備されていくことでしょう。
ただしサービス内容が安心できるからといって油断は禁物。「トラブルは未然に防ぐ」ことをいつも心がけ、本体シートに汚れが付着しないようシートカバーをつける、ドライブレコーダーを装備する、貸出時や返却時はなるべく立ち会って車やドライバーは車を貸しても大丈夫な人かチェックを行うなど、自分でできるトラブル対策はしっかりしておくのが現状の最善策と呼べるものではないでしょうか。