Uber Eats

【車で配達!】軽自動車やオートバイでUber Eats(ウーバーイーツ)の配達はできるの?→軽貨物車の登録で可能になります!

自転車や原付バイクでの配達がスタンダードとなっているUber Eatsではありますが、その気になれば自動車での配達が可能であることはご存知でしょうか?

今回はUber Eats(ウーバーイーツ)で利用可能な軽貨物車についておさらいしてみましょう。

Uber Eatsでは配達手段のひとつとして軽貨物車の使用が認められている

画像引用:www.delivalue.com

↑少々見切れていますがこちらがバイク便仕様のオートバイ。街中でよく見かける方も多いのでは?写真のベース車両はHondaのVTR(250cc)です。ナンバーはもちろん緑色。

 

画像引用:www.carsensor.net

↑こちらは軽貨物4輪車モデルのスズキエブリイです。最近では通販の商品が佐川やヤマトの事業所所有の中型トラックで配送されてくることは少なくなり、かわりに提携パートナーの個人事業や企業の軽貨物が届けに来ることが多くなりました。ナンバーの色は黒色です。

 

Uber Eatsでは自転車や原付バイクによる配達手段の他にも『営業ナンバーを取得した軽貨物車、もしくは同様の排気量125cc超のオートバイ』を配達車両として使用することが認められています。赤帽やバイク便など、自前で営業ナンバーを取得している方であればそのまま車両を利用することが可能です。

  • 営業ナンバーを取得した軽自動車は黒ナンバー
  • 営業ナンバーを取得したオートバイは緑ナンバー

をそれぞれ装着します。

営業ナンバーの取得は届出制のため、基本的には誰でも取得可能。ただし、軽バンなどをベースとした軽貨物車は、軽自動車であればどの車種でも営業ナンバーが取得できるというワケではなく、いくつかの車両条件を満たした上で陸運支局ならびに軽自動車検査協会において申請、登録手続きを行う必要があります。

構造上3名以上の乗車に不向き、ロードノイズ(車内騒音)が大きい、税金が安い(※軽乗用車の6~7割程度)といったメリットとデメリットを持ちますが、軽乗用車から構造変更するにしろ、買い換えるにしろ、取得にはそれなりの覚悟が必要となりそうです。

乗用軽自動車と貨物軽自動車(黒ナンバー)の違いは?

荷台スペースの割合と積み下ろし開口長の規定

画像引用:unsou-web.biz

ベースモデルによって条件が変化するため一様には言えませんが、一般的に商用車として販売されているバンモデルの多くは、一定の荷下ろし開口長と荷室スペース割合(座席に対する荷室割合)が確保されています。

画像引用:autoc-one.jp

二列目シートを起こした状態での荷室空間とその積載可能重量が、二列目シートの空間や積載重量よりも大きくなければいけない、という条件もあるため、必然的に二列目シートは前例へと向かい、構造も簡素なものになってしまいます。普段使いとしても利用はできそうですが、後列の家族やフレンズには少々、我慢をしてもらう必要がありそうです。

黒ナンバーの取得は届出制で特別な審査はナシ

条件を満たした車両をお持ちであれば、陸運支局ならびに軽自動車検査協会へ届出することで車検証記載の変更と営業ナンバーを受け取ることができます。適合したモデルであれば、とくに届出人に関する審査もありません。

費用はおよそ1,500円~2,000円程度。スムーズにいけば一日で申請可能とのことです。

書類の作成が面倒だ!という方は、行政書士に代行してもらうこともできます(代行手数料として40,000円前後必要です)。

自動二輪と原付の違いとは?

排気量が125cc未満かそれを超える二輪車

画像引用:honda.co.jp

↑画像はHondaのPCX(124cc)とPCX150(149cc)です。

どちらも似たような見た目・サイズで2台の排気量はわずか25ccほどしか差がありませんが、

  • 高速道路/自動車専用道路(バイパス)/都市高速を運行できるか・できないか
  • 税金区分の違い
  • ファミリーバイク特約が適応されるか・されないか
  • 運送事業で利用するにあたり届出、許認可が必要であるか・必要でないか

といった一長一短のメリット、デメリットが存在します。なお、どちらも2年ごとの車両検査は必要ありません。

一般的には50cc以上125cc未満の二輪車は原動機付き自転車(軽二輪、小型二輪、原付二種など)、125cc超の二輪車は自動二輪(中型/大型二輪、オートバイ)と分類されています(※多少の相違があるかもしれませんが)。

貨物軽自動車運送事業法の規定上、125ccを超える二輪車を使い有償で配達を行ういわゆる『運送事業』を行うためには、車両や事業の管理・運行に関する書類を作成して運輸局へ届出、許認可を得る必要があります。

逆をいえば、125cc未満の二輪車であればとくに届出することなく誰でも運送事業で利用可能です。「Uber Eatsでは125cc未満のバイクが配達に利用できます!」と表記されているのはこのためであり、125cc以上のオートバイでも届出、許認可さえとればゴールドウィングでもハーレーでもハヤブサでも、配達パートナーの車両として利用することができるのです。

緑ナンバー(軽貨オートバイ)の取得もカンタン

とくに二輪車については車両規定が存在しないため、貨物オートバイ、いわゆる緑ナンバーの取得は難しくありません。ご自宅に眠っている例えばFTRやTW、ninja250といった250ccほどのオートバイがあれば、新たに原付を購入せずそのまま利用するという選択も生まれてくるのではないでしょうか?
ちなみにバイク便で人気の中型バイクは、低回転域で扱いやすく頑強なエンジンがウリであるVTR(250)という説もあったり無かったりします。

<バイク便事業に必要な要件>

【営業所】
事務所とする住所の用途地域が市街化調整区域以外であれば、特に部屋の面積や設備等の規制はありません。用途地域を調べるには、市役所に電話して「用途地域を知りたいのですが」と言えば、すぐに教えてくれます。
【車庫】
車庫は営業所から2km以内にあることが必要ですが、普通は自宅近くの車庫を登録するでしょうから問題になることは少ないでしょう。車庫の面積についても、普通にバイクを置けるのであれば、まったく問題ありません。
【運行管理責任者】
特に資格や実務経験は必要ありません。ご自身を運行管理責任者として選任すればよいでしょう。
【バイクの台数】
1台から始められます。(緑ナンバーのトラック事業を始めるには5台のトラックが必要です)
【運転免許】
運輸支局では運転免許の提示は求められませんが、当然、対象とするバイクを運転できる運転免許を持っていることが必要です。

引用:tora-sapo.jp

上記に関する書類を運輸局に提出すれば、とくに審査などは無く(※記載の不備以外)車両の使用許可が下りる届出制となっています。時間にして一日ほど、取得費用は500~1,000円程度です。

行政書士にこれら書類作成を代行してもらう方法もありますが、代行費用が40,000円前後必要となります。

軽貨物車で配達するメリットとデメリット

メリット

天候や気温に左右されること無い

自動車配達におけるもっとも大きなメリットといえば、季節や天候を問わず快適に配達できる点でしょう。

軽自動車といえど屋根があり、空調設備があり、Uber Eatsバッグを傍らに置ける安定したスペースが存在します。暑い夏も寒い冬も、突然の豪雨でも、料理を大きくゆすることなく大量に輸送可能です。

重く、大きな荷物でも配達が可能

Uber Eatsで配達オーダーを待っているとたまに、


このような大人数向けの荷物を依頼されることもありますが、原付や自転車で無理なサイズの荷物でも軽貨物車であれば問題ナッシング。
ローソン提携等で大量のペットボトル飲料のオーダーを受けたとしても、何の問題もなく輸送することが可能です。

今後このような料理は、軽貨物車で登録を行ったパートナーへ、優先的にオーダーが割り振られる仕様にアップデートされるのではないでしょうか?

高速道路や自動車専用道路、都市高速が使える!

道路交通法の規定上、排気量が125cc未満の原付バイクでは高速道路や自動車専用道路(バイパス道路)、都市高速を走行することはできませんが、125cc超の貨物オートバイや貨物軽自動車であれば、それらを用いて遠くの地域からUber Eatsエリアに入って活動したり、あるいは他のエリアへ遠征することも可能です。

500円程度の採算が取れると判断できれば、都市高速などもブーストが掛かったエリアへワープする用途に使えそうですね。

デメリット

取り回しが悪い

自転車や原付であれば狭い路地でもその場でUターンできますが、軽貨物車やオートバイだと迂回を行う必要が出てくるシーンも多いでしょう。

とくに4輪だと車が混み合う市街地でのピックや狭い路地にある住宅街へのドロップなどで一時停車の場所を選別する手間は、原付や自転車に比べるとストレスになるかもしれません。

渋滞に巻き込まれる

当然ながら四輪車だと信号停車時のすり抜けができないため、渋滞に巻き込まれる機会が多くなります。オートバイも原付バイクに比べると若干ながら取り回しづらさを感じるかもしれません。

自転車や原付バイクの配達パートナーに比べ、特にピークタイム時などは必然的に配達オーダー数をこなせる量が少なくなると予測できそうです。

維持費がかかる

車検が必要ない250cc未満の中型バイクであれば維持費は原付2種とさほど変わりませんが、4輪の貨物車だと1年ごとの車両検査が必要になります。
乗用車に比べると若干割安に優遇されていますが、ガソリン代やバッテリー、タイヤなど、単純に原付と比べ年間にかかる維持費は大きく膨らんでしまいます。

軽貨物車に適合するモデル一例

申請が通るようあらかじめ軽貨物として適合されたモデルには『バン』や『カーゴ』といった名称が付いたものが多いです。基本的に外装・内装ともに簡略化されており、窓の開け閉めが手回しハンドルのものや、バンパーが未塗装の個体も多く見かけることができます。スズキのアルトバンなどは営業車としてもおなじみですね。

以下では一部ではありますが、各メーカーから販売されているモデルを見てみましょう。

※構造変更が必要となるモデルもあるためご注意ください

ホンダ・アクティバン

画像引用:honda.co.jp

ダイハツ・ハイゼットカーゴ

画像引用:daihatsu.co.jp

三菱・ミニキャブバン

画像引用:mitsubishi-motors.co.jp

スバル・サンバーバン

画像引用:subaru.jp

まとめ:様子見が多い・・・?

まだまだ見かけることが少ない軽貨物のパートナー。Uber Eatsに軽貨物は有効かどうか、といったように様子見をされている方が多いのかもしれません。

Uber Eatsにおける軽貨物車での配達には、メリットと同じくらいにデメリットも多く混在しています。ただし、営業ナンバーの取得自体は届出制のため、取得自体はそこまで難しいものでもないのがポイント。

自動車、オートバイならではの取り回しづらさもあるため、

  • 晴れの日は原付or自転車で配達
  • 雨の日や猛暑、厳寒時といった極限状況なら軽貨物で配達

といった車両の使い分けも、メンタルを保つ上では有効な手段となりそうです。

将来的に趣味機材のトランポとして転用や、事業用としての利用を見越しているのであれば軽貨物車を購入、登録してみるのも良いかもしれませんが、乗用として利用するには不便な点も多いため、Uber Eatsのために新たに調達するといった際には少々注意が必要かもしれません。

Uber Eats配達パートナーをはじめてみよう!と思った方は、下記の公式募集ページへ進んでみましょう。

[ccaf_Uber Eats]