Uber Eats

【Uber Eats】ウーバーイーツでのお困りオーダー『お兄さん案件』とは?

Uber Eatsにおけるツイッター界隈では『お兄さん案件』というものを最近目にするようになり、お困り案件のひとつとして配達パートナーの頭を悩ませているそう。今回はお兄さん案件についての概要や、自衛や対応などをご紹介してみたいと思います。

お兄さん案件とは?

昭和後期から平成初期にかけて、例えばヤンキー学生が気に入らない教師に匿名で出前寿司やピザを送り付けるというイタズラを耳にした方もいるかもしれませんが、形だけで見るとお兄さん案件も似ており、Uber Eatsの捨てアカウントを用意して現金支払いで注文を行い、架空のあるいはまったく関係ない住所への料理の配達をオーダーするという一見するとイタズラのような手口がお兄さん案件と呼ばれています

2020年の4月、世間では外出自粛による影響からUber Eatsが大きく着目されることとなりました。そんな折に配達パートナー界隈でよく見かけるようになったのが、このお兄さん案件。配達のお姉さんにも問答無用でお兄さん呼びです。

配達指定先は架空の場所から全く関係ない人の自宅など様々。そのカラクリは後ほどご説明しますが、恵まれない方や関連施設への配達指定であれば、不謹慎ながらもなかなか見上げたモノだという意見もあります。ただ、現実としてそこまで小粋な面々ではなかったようです。

 

現金支払い方法は配達時に料理と引き換えに決済を行うため、クレジットカード決済と異なり、注文した料理の受け取りを拒否しても注文者がお金を払うことはありません。受け取られなかった料理はその場で破棄扱いとなり、注文者が「料理はお兄さん(=配達パートナー)で食べてください」と配達メモに記されていたのがお兄さんの語源となっています。オーダーを受けて初めて「お兄さん案件かよ…」と頭を悩ませる人を最近よく見かけるようになりました。

(※現金支払いでなくとも、受け取ることができるインセンティブの金額以下で各種決済による注文を行い、差額の浮いたアカウントを量産するという方法もあるそうです)

なぜこんなことが起きるのか?

誰による何のための手口?

Uber EatsではGPSで配達パートナーのオーダー進行を管理しており、指定したレストランから注文者のもとへ料理が届けられれば当然、配達の報酬を得ることができます。

これは料理が正しく受け取られなかった場合も同様で、この案件によって配達を担当したパートナーが料理代金をかわりに支払ったりすることはありません。また、受け取られなかった料理は担当した配達パートナーが食べることになるため、配達パートナーへの嫌がらせとしては逆効果です。

注文を受けたレストランもUber側から正しく売り上げを得ることができますので、お客さんによる過去のお店へのハライセに悪用する手法としても現実的ではありません。

つまりは配達パートナーへ配達報酬を支払い、提携レストランへ料理代金の売り上げ分を渡すという注文者から売り上げを得られなかったUber Eatsが丸損をしているワケです。これは…Uberへの激しい怒りに駆られたライバル事業や個人的な恨みによるものなのでしょうか?

正体はクーポンコードの悪用!

Uber Eatsではブログやツイッター界隈でもよく「aabbccddeeff」といったコード入力して欲しい!という発言や投稿を見かけることができます。これは誰かがそのコードを入力すると招待者がインセンティブ(=お金)を受け取れるためであり、お兄さん案件は複数アカウントを利用した自演行為あるいはグループによる、インセンティブの受け取りが目的だとされているのです。

配達パートナーや提携レストランに大した痛手はありませんが、Uber側はたまったものではありません。売り上げ金が入ってこない一方で、提携レストランの料理代金や配達パートナーへの報酬を支払うとともに、大量の自演アカウントへ招待インセンティブをしこしこと支払い続けているのですから。

そしてこれを対岸の火事だと思ってはいけません。このまま『お兄さんと呼んでくれる人』への対策がされなければUber Eatsの売り上げはかすめ取られ、パチンコ屋におけるゴト行為によって結果的にお客さんが厳しい釘・設定状況を受け入れさせられるのと同様に、自演行為によって本来Uberが得られたカネは本来の正しい注文者や提携レストラン、配達パートナーらが何らかの形で代償させられる結果となるのです。

直接の手数料を上げる選択はさすがに無さそうですが、送料無料プロモーションやクーポン招待ボーナスが取り消されたり、配達パートナーだとブースト倍率やクエストの報酬をこっそりと減らされたり、私たちに見えないところでの何らかの様々な下方修正が考えられるのです

お兄さんと呼んでくれる案件への対処法は?

仮にお兄さん案件を受けてしまってもサポートへ連絡し、正しい手順でスマホ上の配達を完了させればOK。配達報酬もちゃんと受け取ることができます

しっかりと対処方法も投稿されています。配達パートナーにとってツイッターはやはり欠かせません。先輩に感謝!

 

過去の様々な別件ではパートナーセンターと食い違うケースも少なくなかったため、自衛ために操作をスクリーンショットしておくこともポイントのひとつ。Uber Eatsについてはきちんとサポートしてくれないサポセンとしても定評があるため、常にふところに匕首(※カウンター)を忍ばせておくべきでしょう。

問題はお客さんへの待ち猶予への対応時間(※Uber Eatsでは届け先が不在でも10分間待たなければいけません)と、サポートへの不在確認連絡手順に時間を要することです。ピークタイムだと1件配達できる機会を失いかねない時間ロスとなるため、その点で悩む方も少なくありません。

 

『注文者が見つからない』等で配達パートナーがピック後にキャンセルをするとアカウントに傷がつき、上記のようなアカウント停止の処置を受けることもあります。今後マッチングが不遇され続ける最悪の可能性も考えると、架空の住所だからと安易にキャンセルはせず、まずはサポートセンターへ連絡するように心がけたいところです。

ちなみに、注文者側はクレジットカード決済を設定すると料理代金がカード会社経由で請求されることから、クーポンの自演行為は現金支払い選択で行うのが通例とされています。そのため配達パートナーが『現金支払いを拒否』設定すれば、基本的にはお兄さん案件がオーダーに来ることは無いハズです(※一部の方法ではあるようです…)

とはいえ、現金支払い案件も大切な配達オーダー発生機会のひとつ。Uber側が現金による決済機能を停止してしまえば、それだけ見込み客やリピーターを失いかねないため、結局のところ配達パートナーや提携レストランにも被害が及ぶ可能性も孕んでいるのがこの自演行為であり、配達パートナー間でも様々な対策が考察されている現状となっています。

Uberの対策によって不便になることも…?

近々Uberによる何らかの対策が講じられることは必定で、お客さんがクーポンを使えなくなったり、現金による支払いができなくなったり、注文するためのアカウント登録の手順が複雑になったり、結果注文のハードルが上がってしまうことが懸念されます。

対応によっては全体的な注文数が減ることで、巡りめぐって配達パートナーが不利益を被ることにもなりかねないお兄さん案件。よく考えるなあ…と感心する一方、招待を悪用した自演行為はスマホゲームの魔石あたりで止めて欲しいと願うところですね。

こんな話題の後でなんですが、Uber Eatsをはじめてみよう!と思った方は、下記の公式募集ページへ進んでみましょう!

[ccaf_Uber Eats]

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